弔辞の捧げ方
故人へ捧げる最後の言葉である弔辞。書く際のポイントや注意点をご紹介いたします。
弔辞は故人を偲び、故人に捧げる最期の言葉です。遺族から頼まれた場合は、よほどの事情がない限りお受けします。
一般的には依頼されて捧げますが、自分から申し出てもよいでしょう。その場合は、前日までに遺族の了解をとる必要があります。
弔辞を書く際のポイント
弔辞の基本的な流れは以下になります。
- 1.故人への哀悼の言葉
- 2.故人と自分との関係
- 3.故人の人柄、功績、思い出など
- 4.故人から得たものや教えられたこと
- 5.残された者としての決意
- 6.遺族への慰めと励ましの言葉
弔辞は読み終えたら遺族に渡すので、下書きをして毛筆で丁寧に清書します。
用紙は巻き紙がよいのですが、市販の弔辞用の用紙でも構いません。
3分程度で読み終えるような長さ(400字詰め原稿用紙2〜3枚分)を心がけます

注意点
- 「重ね重ね」「たびたび」といった忌み言葉を避ける
- 神式やキリスト教式の葬儀では、「成仏」「冥福」といった仏教用語は使わない
- 遺族から希望があった話は盛り込むようにする
- たとえ思い出話でも、故人や遺族の名誉を傷つけたり、失礼な言い回しをしない
- 故人が子どもや若い人の場合は、配慮する
- 弔辞の包み方
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中央に弔辞を置き、左前になるように折る。
上包みには「弔辞」と表書きを。

- 電報の文例は各種ありますが、上記の文例番号を伝えると、掲載している文例で申し込みことができます。
弔辞の読み方
司会者から指名されたら立ち上がって所定の位置に進み、まず遺族に、続いて故人に一礼してから読みはじめます。弔辞の上包みは、弔辞台があればその上に置き、なければ巻紙の下に重ねて持ちます。
弔辞を目の高さに掲げ持ち、心を込めて読んでいきます。読み終えたら、元のように包んで祭壇に捧げ、故人と遺族にそれぞれ一礼してから戻ります。最近では友人や血縁者が、故人に対し「お別れの言葉」として読み上げることが多くなっております。
- 本サイトに記載の内容は、東京近郊で一般的に行われている葬儀をベースに書かれています。地域や宗派によって異なることがございます。
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